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1994年度(平成6年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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(1)

6 木材着亀塗装技術の高度賓鰻用研究

日田産業工芸試験所 玉 造 公 男

大 野 善 隆

要 旨

当該研究テ脚マを客員研究員の指導のもとに、地轟産業の研究者こ共同研究を実施した結果

L 希望する色見本から、二場ラインに合わせた詞色及び着色工程を作製できることが確認された。

2さ 家具の開発に伴う色の選択やその着色工程の組立方を実践Lたことで、≧ これからの製品発受に参考とする資料が

得られた。

3B 当該企業へのCCM磯器による調色技術を移転することが出来た。

○客員研究員 川村木材塗装技術事務所 代 表 川奉寸 二郎

企業研究員 株式会社 イトウ

商品群発室 梶原 敏明

商品開発室 松井 義和

技術第2課 平川 進

2次透明層

7。緒 言

日田地区の家具企業では、家具用材として外軍産財を

使用しているが、世界媚な木材の枯渇状態の中で、原材

料コストの上昇、低質未利用材の活用等の諸問題に対応

する必要に迫られている。

この養成事業では、上記の問題を解決するため木材透

明着色塗装にCCM機器を用いた調色実用試験を実施す

ると共に、製品デザイソと色彩◎ 塗装効果についての研

修を実施し研究者の開発能力の向上を図った。

図一頂 家財の透明着色塗装の亀

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2コ 実験方法

21 二木財の透明着色塗装とCCMシステム

木材の透明着色塗装の色は、函十ユに示すように木材

自体が持つ木地色を土台として、一次着色層(素地着色

及び道管着色)と二次着色層(塗膜着色)によって構成

された複合色である。これら各着色工程の色相や濃度等

の組合せによって、冒標とする色の均一化や深み感等の

塗装効果を持たせた塗装見本板を作製Lノ資料とする。こ

の着色資料を基礎資料とLて、製造ライソと製造コスト

を加味Lた着色工程をCCMシステム(図wn2)によっ

て、短縮化◎ 数値化Lた透明着色塗装工程を作成するも

のである。

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国−2 CCMシステム

(2)

表−1 供試材の概要 2−2 需用動向調査

2−2−1 家具需用動向

貿易の不均衡が叫ばれる中で、木製家具は、完全な輸

入超過が続いており、木製家具の輸出の10億円に対し

輸入ほ504僅賃で伸び率は前年比119凸 8%である。

輸入先の内訳ほ、アジ7からのものが最も多く336億

巧‡㌢m=ッぺ1〔‡ 2億円、アメリカ33億円である。 韓さこ中澤からの輸入ほ前年比2倍になっている。

統計上の需用動向の藤バこ、イタリアの家具の観葉いノち、

気(40億)と、亡 素地仕上げが算数である北欧家具に対

する確実な伸び妥は、今後の地場産業にとって重要な建

となるはずである。

いずれにしろ円高による家具及び部品の輸入超過は、句

読くものと考えられる。

2−2−−2 家具用材需用動向

世界的な木材需用の動向ほ、天然森林資源の世界的な

減少と伐採規制、大村生産国の丸太輸出の制限の中で\> 日本を含めた大村消費国、発展途上霹の木材消費量の増

加、中国を中心とLたアジア諸喜の製材品消費量の増加

等により、〉 年々拡大している。一方㌔ 木材消費国に対す

る製品市場開放の要求が強まることが予想され、製顛品

だけでなく半製品の輸入も増加するものと考えられる。

国内の木材産業は、木材資源を確保するため木材生産国

へ進出することが予想され、結果として木材工業の空洞

化現象が発生するものと思われる。

輸入広葉樹材の展望については、国産材の資源量の減

少により今後も輸入材に蘇らざるを得ないが、熱帯アジ

ア材の丸太供給は現在の30%程度に、も 米材ほ現状維持、

中国材は生産能力に限界があり今後減少するものと考え

られる。熱帯アジア材、中国材の木材供給の減少は、当

面ロシア材、アフリカ材によってカバm出来るものと考

えられるが、全体的な材質の低下ほ避けられず∴輸入木

材の利用方法については再考すべきである。

木材

境目 レ腑ゴムノ車帽サラ醐リー

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3平 間発研究

3−1 アーリ… アメリカン調の着色試験と製品開発

3−1−1 着色見本板の製作

アーリー∴アメリカソとは、様式伝統家具などを長期間

使い込んだ時の「古び」を新しく造る家具に人為的に施

工したものを言う。具体的には、着色による技法として

木地の凸部分のハガレや淡色化と、凹部分や影部の汚れ

等による暗濃色化の対比で表現する方法と虫噴いや、打

痕等を人為的濫造る方法がある。

今回使用する選定木材(ゴムノキ、レッドオ【タ、率

喜ナラ)をアーリーアメリカソ調の開発家具のイメージ

スケッチ(図一3)に合わせた着色塗装見本板として、

それぞれダ岬クオmク系の3工程,4色種を作製した。

3−1【2 着色見本板の選定とCCM試験

色の濃淡で表現した4色種の着色見本板から、色ムラ

の発生しにくい着色剤の組合せと、部品塗装にも組立塗

装にも対応できる塗装工程を条件に着色見本板を選定し

た。さらに、選定Lた着色見本板を工場ラインに合わせ

るため、CCM機器を用いて選定着色見本板の着色効果 23 供武村の横雲

当該研究者の企業が家具用材として既に使用し、安定

的に入手が可能な外国産材3種(ゴムノ阜、レッドオⅧ

ク、中国ナラ)と未利用外材(ハックベリ【)を供試材

として選定した。供試材の概要は、蓑一1のとおりであ

(3)

を損なわないよう、着色工程短縮を目的とした調色試験

(図】4)を実施し、最終着色塗装見本板を製作した。

3−1【3 試作製品の着色塗装試験

レッドオーク材を表面材としたダイニソグ家具とゴム

ノキ材。中国ナラ材を表面材とした2タイプのリピソグ

家具を試作した。この試作製品の塗装は、色の濃淡の配

置やスプレー塗付技術について部品で施工訓練を実施し

た後、全体の着色バラソスを考慮しながら組立後の試験

塗装(写真【1,2)を実施した。

リピソグ(中澤ナラ)

写真一頂 椅子の濃淡棺毒す

写真上㌶ テープ施の濃淡腎ぼ ダイニング(レッドオ肌ク)

囲−3 開発家具のイメージ謁ケ∼プチ 3【2 和室で使用する脚物家具の着色試験と製品開発

3ん一2〝〝ゾ1 着色見本板の製作

和風家具に使用される木材は、杉や桧に代表される針

葉樹と桐や埠等の広葉樹がイメ【ジされるが、今回開発

する家具のイメージスケッチ(図一5)に使用する選定

木材は、樺の木理文様に似たハックベ リー財である。こ

のハックベリー材は、棒に較べて材質が粗く青変しやす

いと云う欠点があり、木目を生かすことが難しい材料で

ある。開発家具の塗色として、下表の摺漆色系、灰黒褐

色系及びウォルナット色系の3種の着色見本板を作製し

た。 図】4 調色試験

(4)

希望する色味に対する調色の他に、色の均一性と材質感

の確保という相反する条件を満たすことであり、その塗

装効果を工場ライン上で再現することである。

今回の事業では、工場ライソを想定した塗装試作に用

いた調色データとして下記のCCM試験結果を表−2,

3に示す。

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鄭 亀 健

選定着色鬼奉夜!透塾。73

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表−3 和室で使用する御物家具のCCM試験

ダイニング(ハックベリー)

選一5 開発家具のギメ山ジ謁ケI プチ

3【2【2 着色見本板の遺志とCCM試験

塗色の選定では、開発家具の使い方を考慮すると和洋

折衷のイメmジをもたせることが、販路拡大につながる

と判断し、ウォルナット系の塗色に洪庵した。この選定

された着色見本坂は、前項と同様にCCM機器を用いて

選定着色見本坂の着色効果を損なわないよう、着色工程

短縮を目的とした調色試験を実施し、∴最終着色塗装見本

板を製作した。

3−2】3 試作製品の着色塗装試験

ハッタベリー材を表面材としたダイニング家具とリビ

ング家具を試作した。食器棚やサイドボーード等の外注箱

物家具とのセットによる展開を考慮して、在面と平面の

色の見え万の達や塗装践器諺方法の遠いに対処出来るよ

う試験塗装を実施Lた。

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2。商品化試験

2】ユア【リーアメリカン調家具の試作

ア… リーアメリカン調の着色による試作家具は、ダイ

ニングセット(写真3)及びリピソグセット(写真

4,5) の3タイプを製作Lた。つ㍗¶ リmアメリカンの

特教である色の濃淡付けは、スプレ㌧−∵マンの技術の差苧

色の配置バランスを判断する感覚の差によって、製品の

仕上げに違いが生じる危険性がある。さらに部品塗装方

式では、家具全体の色バランスが取りにくいことから、

冬着色工程別の着色部品サンプルを準備して、客観的な

判断が出来るようにした。 実験結果及び考察

巨 ご監閣議験

(5)

試作した家具は、平成6年7月の全九州家具展(福岡)

に出展し、市場での評価を受けた。

での評価を受け、前項の試作家具と共に現在ロット生産

に取り組んでいるところである。

写真−6 ダイニンケ(ハ∵クベリー)

写真−3 ダイニング(レッドオータ)

写真−ア リビング(ハ∴′ クぺ】ノき−:=

木材の透明着色塗装を実施したことで、希望する色見

本から工場ライソに合わせた調色及び着色工程を作製で

きることが確認された。

具体的な成果は、次のとおりである。

1。研究員の開発能力向上が図れた。

イ。色彩メカニズムと木材着色との関係について、調

色技術を通して確認することが出来た。

ロ∴ 家具の開発に伴う色の選択やその着色工程の組立

方を実践したことで、これからの製品開発に参考

とする資料が得られた。

2,調色技術の確立により色のイメージをターゲットに

した新製品の閂発が可能となった。

3。当該企業へのCCM

機惑による調色技術の移転が図

れた。

4。産官の交流が綿密になり、さらなる共同研究の可能

性が広がった。 写真−ヰ リビンケ(中空ナラ:

写真一5 リビンケ(ゴムノキ:=

2−2 和風家具の試作

和風調の着色による試作家具は、ダイニソグセット

(写真一6)及びリビングセット(写真−7)の2タイ

プを製作し、平成7年1月の全九州家具展に出展し市場

(6)

参考文献

1)木材の着色塗装における複合色の数値化研究 大

分県日田産業工芸試験所業務報告:1992

2)木材塗装における視覚的感覚量の研究 大分県日

置産業工芸試験所業務報告;1993

3)カラーマッチソグ入門 川上元郎:理工出版社 4)色彩の科学

参照

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